ぴこぴこどうぶつびょういん 2−1


ここはぴこぴこどうぶつびょういんです。


先生は、ひげもじゃのもじゃ先生。


きょうは 月よう日。


いつものように、しんさつしつへむかいます。


かんごしのほわんさんは、いそがしそにうごきまわっています。


もじゃ先生は、ゆっくりとはくいをきて、ゆっくりちょうしんきをくびにかけて、ゆっくりいすにすわります。


こうしてまいにちははじまります。


「では、かんじゃさんをよんでください。」


もじゃ先生がいいました。


ほわんさんが、


「だれもいません。それより、先生、けさ大きなたまごがとどいていました。ホットケーキをつくりましょう。」


ほわんさんは、さっそくこむぎこ、さとう、ぎゅうにゅうをじゅんびして、大きなボールでグルグルまぜはじめました。


ほわんさんが、
「先生、たまごをわりましょう。」


もじゃ先生が、たまごをもちあげ、ほわんさんがかなずちでたたきます。


コンコン、コンコン。


なんどもたたきます。


コンコン、コンコン。
コンコン、コンコン。


大きなたまごがわれました。
大きなボールからこぼれそうです。


ほわんさんがまぜます。


 グルグル グルグル チャチャチャ
 グルグル グルグル チャチャチャ


もじゃ先生が大きなフライパンをもってきました。


ふたりでホットケーキをやきます。
おいしそうなにおいがしてきました。


ふわふわのホットケーキがたくさんやきあがりました。


もじゃ先生とほわんさんは、それを大きなおさらにのせて、シロップをたっぶりかけて食べてました。


ぜんぶたべてしまうと、もじゃ先生がいいました。


「あー、おいしかったポッ。」


おやおや、


ほわんさんが、


「あー、おなかいっぱいポッ。」


あらあら、どうしたことでしょう。


ふたりの口から火がでます。


ふたりはかおをみあわせて、だまってしまいました。


外は雨が降っています。


もじゃ先生も、ほわんさんもだまっています。


もじゃ先生が、
「ポッ。」
っと、いってみました。
「ポッ。」
っと、火がでました。


ほわんさんも、
「プッ。」
っと、いってみました。
「プッ。」
っと、火がでました。


しばらくて、ほわんさんは、だまったまま、あたまをさげてかえっていきました。


もじゃ先生も、だまってあたまをさげました。