ぴこぴこどうぶつびょういん 2−2


火よう日です。


もじゃ先生も、ほわんさんも だまったままです。


だまったままじゅんびをすませると、
ほわんさんが、ドアをあけて、かんじゃさんをてまねきします。


入ってきたのは、ぞうです。


「先生、おしりがいたくて、いたくて。」


ほわんさんは、だまってたっています。


もじゃ先生もだまったまま、ぞうのうしろにたちました。
ぞうのおしりに大きなトゲがささっています。
もじゃ先生が力を入れてぬきます。


「エイ!ボッ。」


「あついっ!」


ぞうはビックリしてしりもちをつきました。


「あ、いたくないや。」


とげがもえて、なくなったのです。


もじゃ先生は、だまったまま、おじぎをします。
ほわんさんはだまってたっています。


ぞうも、だまったままおじぎをしてかえっていきました。
 


しばらくすると、そとから、


ドカドカ ドカドカ 
ドカドカ ドカドカ


と、なにかのはしるおとがきこえてきました。


もじゃ先生は外に出て見ました。


すると、大きな木がこちらにむかってはしってくるのです。


なんだろうと見ていると、その木が、もじゃ先生のすぐ目の前まできました。


「うわー!。ボーッ!」


もじゃ先生はびっくりして、ひっくりかえりました。


そのとき、もじゃ先生の口から、いきおいよく火がでたのです。


メラメラ メラメラ


木はもえてしまいました。
もえた木のあとにはサイが立っていました。


「あー、びっくりした。先生、いきなり火をつけるなんてひどいな。でも、おかげで、たすかりました。さっき木にぶつかったら、つのにささって、ねっこごとぬけてしまったんです。ありがとう。」


サイはうれしそうにかえっていきました。


ほわんさんは、だまっています。